PR

※本記事では商品紹介の際、アフィリエイトサービスを使用しております。

コーヒー器具

【レビュー】深煎り用 T-83をアバカと比較してみる

cafec-t-83_1

CAFEC(三洋産業)の焙煎度別ペーパーフィルターレビュー第3弾

今回は深煎り用T-83

焙煎度別ペーパーフィルターは、浅煎り用、中深煎り用、深煎り用の3つの種類があり、お湯の注ぎ方が同じでもペーパー自体がお湯の流れをコントロールしてくれるというもの。

前回同様アバカフィルターとも比較し、

  • どのくらい味が変わるのか?
  • 淹れやすさに違いはあるのか?

も、見てみたいと思います。

深煎り用ペーパーフィルター「T-83」

cafec-t-83_2

深煎り用ペーパーフィルター「T-83」

  • 適正温度 83℃
  • 厚み 0.22mm
  • 密度 
  • 構造 Two-Side Crepe
    (クレープ高さ低め)

T-83はCAFECの焙煎度別ペーパーフィルターの一種で、深煎りの焙煎度に合わせて調整されたペーパーフィルターです。

ペーパーの厚みは0.22mm。

浅煎り用「T-92」と中深煎り用「T-90」の中間くらいで、ペーパーの密度も中となっています。

100枚分で比べてみると、こんな感じ。

cafec-t-83_3
左アバカ 右T-83

お湯の抜けに関わるクレープ(シワ)は両面にありますが、高さはアバカに比べて低め。

微粉の付着可能面積は内面にクレープの無いT-92より広いですがアバカやT-90よりは狭いため、

微粉の付着が少ない抽出前半はスムーズなお湯の流れとなり、後半になるに連れて徐々にブレーキがかかってくるようなイメージです。

ペーパー表面は内面の方が凹凸がしっかりしており、外面はなだらかで柔らかめな質感。

cafec-t-83_4
外面 T-83
cafec-t-83_5
内面 T-83

アバカと比べると内外ともにアバカの方が硬めで、クレープの凹凸もハッキリしています。

cafec-t-83_8
外面 アバカ
cafec-t-83_9
内面 アバカ

アバカフィルターとの比較

T-83の適正温度は83℃ということで、湯温は83℃で淹れみたいと思います。

分量は、

  • 粉量 20g
  • 抽出量 300ml

まずはT-83から

抽出前半はスムーズということでしたが、この時点ですでに抜けが遅めな印象。

ドリッパー内でやや滞留しながら落ちていく感じです。

次の注湯まで余裕があり、それでいてそこまでもたつきを感じない速度感で、T-92より速くT-90より遅いくらい。

後半になると、滞留時間が長くなっていくのを感じ、徐々にブレーキがかかってくるのがわかります。

cafec-t-83_6
cafec-t-83_7

続いてアバカ。

cafec-t-83_10
cafec-t-83_11

抽出前半の時点でT-83よりも落ちるのが速く、後半になるとよりハッキリと違いがわかります。

個人的には深煎りを淹れるならもう少しゆっくり落としたいと感じ、T-83と違って注ぎ方で調整する必要がありそうです。

飲み比べてみると、

T-83の方がコクがありアバカの方が軽めの味わい。

  • T-83は、重すぎないコク甘みの余韻
  • アバカは、後味のキレスッキリさ

が印象的でした。

ただ、アバカの方は深煎りとしてはやや軽い味わいに感じます。

抽出結果

  • T-83 2分30秒
    • スピード 
    • コク深い
    • 程よい苦味
    • 甘みの余韻
  • アバカ 2分12秒
    • スピード 
    • 苦味が軽め
    • キレが良い

どんな風に使うのがいい?

T-83はアバカよりも抽出スピードが遅く途中で自動ブレーキが働くため、特に後半にハッキリと違いを実感しました。

結果、程よくボディ感苦味甘みのある味わいになりました。

アバカでは抽出が速すぎると感じる方には、丁度いいスピード感かもしれません。
(+20~30秒くらいで淹れ終わります)

味わいにボディ感を持たせたい方、甘みを出したい方にもおすすめです。

T-83がおすすめな人

  • 深煎りが好き
  • アバカよりもゆっくり抽出したい
  • ボディ感や甘みを出したい

コメント