KōNO(コーノ)のドリッパー3種の中で、クラシックモデルにあたるMD型。
これまで”上級者向け”というイメージがあって手を出しにくかったんですが、今年コーノ100周年ということで、思い切ってチャレンジしてみることにしました。
が、いざ探してみるとMDN型やMDK型に比べ、MD型は取り扱っているショップが少なめ。
どうやら初期モデルということで現在はあまり出回ってないらしい。
(手に入れたい方はお早めに)
すでに持っているMDN型と淹れ比べてみたりもしたんですが、
確かにちょっと使用感は異なる感じ。
今回はコーノMD型の特徴、使用感、味わいなどをレビューしていきたいと思います。
MD型の特徴

ドリッパー本体はアクリル樹脂製。
MDNはグリーンカラーを購入したので気づきませんでしたが、クリアな本体にゴールドのKōNOロゴがかっこいいです!
上部がスッキリしてるせいか、同じ円錐型でもV60やフラワーに比べてシュッと引き締まっているように見えます。

MDというか、コーノのドリッパー全体にいえることですが、
”リブが途中まで”
これが特徴的。
ドリッパー下部にのみリブが存在し、上部はツルッとしてまっさらな状態。

そのため、抽出時は上部はペーパーがピッタリ張り付き、横へのお湯の流れはせき止められる形に。

中でも、MDは3種の中で最もリブが長く、
MDNと比べると、MDがドリッパーの1/2、MDNが2/5くらい。
上半分でお湯をせき止め豆からしっかり抽出後、下半分で落としていくイメージ。

スピード感は遅め
一応、3種の中ではお湯の落ちるスピードは最も速いんですが、これまで使ってきたドリッパー類からみると遅め。
お湯はやや滞留気味になりますが完全に流れが滞ることはなく、MDNと比べると確かにスピード感は速い。

一般的なドリッパーのように素直にお湯が流れるわけではなく、
かといって、メリタやMUGENのようにただ身を任せればいいというものでもないので、慣れるまではちょっと難しいかも。
このあたりが上級者向きといわれる理由なのかもしれない。
V60やフラワーのような素早いドリッパーに慣れてる方だとなおさら。
ただ、それによって豆全体から味を引き出しやすくなるメリットがあり、未抽出にはなりにくく抽出時間も稼ぎやすい。
それでいて、メリタやMUGENよりも自由度があるため、使い方によっていはバケるかも。
しっかり かつ クリアな味
今回は点滴でなく、普通に注いで淹れてみたんですが、
味わいはしっかりしていて、苦みがやや強めに出ているように感じました。
(ちなみに豆は深煎りを使用しています)
でもしつこさはあまりなく、思ってたよりも飲みやすい感じ。
MDNとの違いは点滴抽出をしたときの方が色濃く現れるように感じ、特に最後の満水状態にしてからドリッパーを外すまでを短縮しやすいです。
V60やORIGAMIのようなシャープでスッキリした味わいを出すのは難しいかもしれませんが、
豆全体からしっかり味を引き出したい。それでいてある程度の自由度もほしい。
そんなときにベストな選択肢になるんじゃないかと思います。
コメント