”高コスパミルの代表格”といえば、やっぱりTIMEMORE(タイムモア)。
特に、手挽きミルに関してはかなりバリエーションがあり、C2、C3などの人気機種を検討している方も多いと思います。
が、そんな方にちょっと見てほしいのがXliteという機種。
C2やC3の上位版にあたる”タイムモアのフラッグシップモデル”
という位置づけの手挽きミルなんですが、発売当時は中々のお値段ということもあってか使ってる人は少ない印象でした。
が、現在は他機種との価格差がほとんど無く、セール時なんかは結構狙い目!
前から興味はあったので、Amazonセールの機会に購入してみました。
TIMEMORE「X lite」
Xliteはタイムモアのフラッグシップモデルとして2年ほど前に発売された手挽きミルになります。
内容物はミル本体の他、挽目の目安などが書かれた説明書、清掃ブラシ、布ケースなど。
こちらがXlite本体。
私はグリーンカラーを購入してみました!
Xという機種の軽量版らしく、重量はハンドル込で約600g。
同じくタイムモアのC2、C3が共に約430g、1ZPressoのX-ProSが約612gということで、その中間くらいの重さになります。
手に持ってみると、重心の問題なのか実際の重量よりかなり軽く感じられました。
ハンドルは人間工学に基づいたものらしく、あまり見ない特徴的なデザイン。
実際に挽いてみると、ゴリゴリ豆が挽けていきます。
本体側が軽いのでミルを持つ右手と回す左手でややアンバランスな感覚。
挽きにくいということではなんですが、少し変わった挽き感です。
粉受け容量は約30gとなっていて、C2やC3よりも約10gアップ。
MAXなどのモデルと同量となっています。
本体との脱着部分は、ネジ部分とフラットな部分が交互になったこれまた変わった形状。
「なんでこんな形?」と思ったんですが、容量アップ分を内側に収納しているみたいです。
ネジ部分は短いので脱着は思ったよりしやすく、かみ合わせも悪くない。
K-Ultra(1ZPresso)のようなマグネットタイプに慣れてるとかでなければ、煩わしさは感じないと思います。
挽目調整がしやすく
挽目の調整は内刃の裏側で行う内ダイヤル式。
細挽きは時計回り、粗挽きは反時計回りに回すことで挽目を調整できます。
今は外ダイヤル式がメジャーになってきましたが、当時はまだマイナーだったためXliteは非対応。
ちょっと惜しいポイントです。
と、ここまではC3などと同じですが、Xliteのダイヤルには0~23の数字が振られていて、これが地味に良い!
他の方のレビューでも言われていますが、「今、何クリックなのか?」が一目で分かるので調整のしやすさが段違い。
数字の有無でここまで変わるとは思いませんでした。
こういった仕様の場合、0合わせが面倒になりがちですが、Xliteはその点も優秀に感じました。
数字と数字の間には0.5クリック分の幅が設けられ、1周46段階の調整が可能。
内刃は4周近く回すとが外れますが、説明では粗挽き方向へは1周ちょっとでの使用を想定しているよう。
また、臼破損防止のため(細挽き方向へは)3クリック以下では挽かないでくださいとのこと。
ちなみに、挽目の目安は付属の説明書に記載してあります。
挽き感、粒度は?
XliteにはS2C880という刃が採用されています。
タイムモアの多くのミルで採用されているS2C660という刃の進化版で、抜群の均一性、微粉の軽減に加え、より挽き心地が軽く甘みが引き立つとのこと。
説明書の目安を参考に5クリック、15クリック、22クリックで挽きくらべてみました。
- 5クリック
5クリックはエスプレッソの目安ということで、とてもサラサラしています。
吹けば飛びそうなくらい細かい極細挽き。
結構揃ってるんじゃないかとは思いますが、普段エスプレッソは淹れないので良し悪しに関しては正直わかりません。
少なくともドリップ向けではないですね(笑)
- 15クリック
ドリップでいうと、中細挽きくらいの挽目です。
かなりキレイに揃っているんじゃないかと思います。
大きさもそうですが形も整っているように見えます。
- 22クリック
中粗挽きくらいでしょうか。
15クリックと比べるとやや大雑把にはなっていますが、こちらもかなり揃っているように見えます。
説明書の目安によると22はフレンチプレス用ということですが、ドリップ用としても使えそうです。
C2、C3と迷っているなら
タイムモアの手挽きミルでどれを選べばいいか迷っている方へ、私からアドバイス。
結論から言うと、
- 価格で選ぶなら「C2」
- コスパなら「無印のC3」
- C3S、C3PRO、C3MAXを検討中なら「Xlite」
がおすすめ。
価格で選ぶなら、最も安い「C2」。
エントリーモデルですが、特にこだわりがないのであれば均一さ、挽きやすさ共に十分です。
性能と価格のバランスで選ぶなら、SやMAXではない「無印のC3」。
C2の後継機ということで刃を含めた各部がアップグレードされ、C2との価格差はそれほどないのでコスパ面で優秀なモデルです。
そして、Xliteがおすすめなのが、S、MAX、PROなどのカスタムモデルを検討中という方。
C3からさらにグレードアップしたことで、
- 均一さや挽きやすさが向上
- 挽目の調整幅が増えた
- 調整自体も楽になった
- 容量は30gにアップ
などに加え、価格がC3Sなどのモデルとほぼ横並びなのがやはり大きい。
「折り畳みハンドルが欲しい!」などの特別な理由がないのであれば、断然こちらがおすすめ。
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