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コーヒー器具

【比較】X-ProSとSLIMPlusの違い|それぞれ得意と不得意あり

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1万円台前半という価格帯ながら均一さ挽くスピードに優れたSLIMPlus。

前回、前々回とタイムモア製ミル同士で性能比較してみたところ、利便性や機能性よりも”豆を挽く”という一点に特化したミルという印象を受けました。

そこで今回は手挽きミルに特化したコーヒーブランド1Zpressoミルのと違いを見てみたいと思います。

X-Ultraと比較してみたかったんですが、モデルチェンジ前のX-ProSでも刃や基本機能は同じなため、手元にあるこちらで比較してみます。

どちらも中堅クラスかつドリップ&エスプレッソ対応ということで、価格はX-ProSの方がやや上ではありますが、挽目や挽きやすさはどのように違うのか。

機能と見た目の違い

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SLIMPlusはタイムモアの数多くあるモデルの中で細さ軽さの他、挽目や挽くスピードなどの基本機能に優れたモデルとなっています。

X-ProSは挽目の均一さはもちろんのこと1Zpressoの特徴でもある外側でのダイヤル調整やハンドルの折り畳み機能など、機能性にも重点をおいたミルです。

現在はX-ProS → X-Ultraにモデルチェンジしていて、

  • カラーバリエーション
  • 粉受けがネジ式→マグネット式

といった点が変更となっています。

[外観]

見た目は両者でだいぶ異なる。

SLIMPlusはその名の通りボディ部分が非常に細く、直径は約45mm

重量も約437gほどで、女性や手の小さな方でもしっかり握り込んで挽くことができます。

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一方、X-ProSは重さがハンドル込で約610gあり、直径は52mmほど。

SLIMPlusと比べるとだいぶ重量感があります。

[ハンドル]

ハンドルは直線的なSLIMPlusと比べてX-ProSは湾曲やつまみのサイズが大きく、この形状が非常に扱いやすい。

つまみに手を添える感じで軽く回すだけであまり力を加えずともゆったりとした感じで挽くことができます。

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[容量]

  • SLIMPlus 約20g
  • X-ProS 約30g

”2杯分淹れるか”というのが一つの目安に感じ、SLIMPlusの20gという容量は1杯分なら十分ですが、2杯分淹れるときはギリギリか少し足りないくらいいでやや不足気味。

X-ProSは30gあるため2杯分の豆でも余裕があり、普段から2杯分を淹れる方であればX-ProSがおすすめ。

逆に1杯しか淹れないなら、軽さをとってSLIMPlusを選ぶのもアリ!

[メンテナンス]

ミル内部はX-ProSの方が複雑な構造をしており、メンテナンスはSLIMPlusの方がしやすい印象です。

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[臼刃]

ミル刃はSLIMPlusは分離型、X-ProSは一体型となっていてサイズはほぼ同じくらい。

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SLIMPlusは5角形の刃と上部の切り裂くような鋭利な形状が特徴的で、この部分で大きく粉砕し下部で細かく調整するような形をしています。

X-ProSの刃は7角形。側面全体に切り込みが入っていて、サイズはほぼ同じでもこちらの方がずっしり感のある形状をしています。

挽目の違いは後ほど。

挽目と調整方法の違い

[挽目調整]

おそらく最も違いがあるのが挽目調整の方法。

調整のしやすさ、調整幅は圧倒的にX-ProSが優秀です。

SLIMPlusは従来の内ダイヤル式なので一旦粉受けを外し、内側のツマミを回して調整しなければならないのに対し、

X-ProSは外側にあるダイヤルを回すだけでそのまま調整が可能。

数字もふってあり目視での確認もしやすい。

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調整幅は、

  • SLIMPlusが1周12段階
  • X-ProSが1周60段階。

X-ProSは1段階12.5ミクロン(0.0125mm)というかなりの細かさで微調整が可能で、なんと全330段階(5周半)の変更が可能。

SLIMPlusは全何段階かの記載はありませんが、67,8段階回すとダイヤルと刃が外れます。

[挽く時間]

挽き終えるまでのスピードは圧倒的にSLIMPlusの方が速く、X-ProSとは倍くらいの差があります。

なぜかというと、ここがX-ProSの最大の弱点なんですが、最後の1,2粒になると刃と豆の噛み合わせが悪くなり、そこから挽き終えるまで時間がかかります。

特に大粒の豆ほど噛み合わせが悪い印象で、マンデリンやコロンビアなどは要注意。

そうしたときの対策として、ゆーーーっくりハンドルを回すと挽くことができます。

[挽目の均一さ]

最後に細挽き~粗挽きまでの挽目を比較してみます。

  • 左 SLIMPlus 8クリック
  • 右 X-ProS 50クリック(0周5番)
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どちらも公式が出している目安のうち、エスプレッソ用最小クリックで挽いてみましたが、X-ProSの方がやや細かめになりました。

X-ProSは一粒一粒が非常に細かく、サラサラのパウダー状。

対してSLIMPlusはエスプレッソで使うならもう一段細かくしたいかなという感じ。

X-ProSの方はまだ細挽き方向へ余裕があるため、しっかりエスプレッソをやる方ならX-ProSの方がいいかもしれません。

  • 左 SLIMPlus 17クリック
  • 右 X-ProS 140クリック(2周2番)
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続いてドリップでよく使う中挽きでの比較。

今度は両者同じくらいの挽目となりました。

パッと見、均一さはどちらも同じくらいに見えますが、X-ProSの方が微粉が少ない気がします。

試しにドリップしてみると、

X-ProSの方がお湯が抜けやすい感じがあり、やはり微粉が少ないように思います。

  • 左 SLIMPlus 22クリック
  • 右 X-ProS 180クリック(3周0番)

最後に粗挽きでの比較。

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こちらも均一さは両者同じくらい。

粗挽きでもここまで均一なら普段使いなら全く問題ないように思います。

ただ、写真ではわかりにくいですが同じ豆なのに色味が若干異なって見えます。

SLIMPlusの方がやや黄色っぽい(細挽きのような色)をしていて少し微粉が纏わりついている感じがあり、X-ProSは一粒一粒の輪郭がハッキリ見えていて、こちらも微粉量はX-ProSの方が少ないよう。

細挽きでの比較ではX-ProSの方がエスプレッソ用としても余裕があるように感じ、SLIMPlusも悪くはないんですが、エスプレッソに重点を置きたい方はX-ProSの方がおすすめです。

中、粗挽きの比較では均一さは同じレベルでも微粉量はX-ProSの方が少なく、ドリップしてみてもX-ProSの方がクリアな味わいに感じました。

挽き感は、

  • スピード重視ならSLIMPlus
  • 挽きやすさ重視ならX-ProS(※ただし豆残りあり)

という感じ。

ただ、個人的にX-ProSの豆残りは使っていれば気にならなくなるタイプのものではなく、使うほど気になってくるタイプに感じます。

挽目調整は簡単かつ細かな微調整が可能なX-ProSに対し、SLIMPlusはX-ProSの半周~1周のダイヤル調整が1クリックで済むのでよくも悪くも大雑把(笑)

サクサク挽きたいならSLIMPlusがおすすめ。

ということで、

SLIMPlusがおすすめな方

  • サクサク挽きたい
  • 軽くて均一なミルがほしい
  • 挽目はあまり調整しない

X-ProSがおすすめな方

  • 細かく挽目を調整したい
  • ゆったりとした挽き心地がいい
  • 容量に余裕がほしい

という感じです。

よければ参考にしてみてください。

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