今回はコーヒースケールを比較してみたいと思います。
比較するのは、
- ハリオ V60ドリップスケール
- アトラス コーヒースケール
の2つ。
この2機種、見た目がそっくりなだけでなく、実は機能面も大まかな部分はほとんど同じ。
では、違いはどんなところにあるのか?
実際に使ってみて感じた良し悪しなども含めて紹介したいと思います。
デザイン、機能の違い
コーヒースケールにとって重要な「重さ」と「時間」の同時計測、これはどちらも問題なく行えます。
電源は単4乾電池となっていて、ハリオが2つアトラスが3つ。
自動計測のような特別な機能は一切なく、純粋に重さと時間のみをはかる、とてもシンプルなスケールです。
冒頭でもいいましたが、デザインもかなり似ている。

本体サイズは、
- ハリオ 120×190×29mm
- アトラス 134×182×31mm
ハリオの方が奥行、アトラスの方が横幅と高さが若干あります。
ただ、ハリオは計量皿部分をカバーするマット類が付属せず直接ものを置くことになるため、硬いものを置くときにはちょっと気を使います。

アトラスはシリコンマットが付属し計量皿全体をカバーすることができます。
が、万が一液体をこぼしたとき、土台との間の溝に入りこまないか、やや不安。
ハリオはこぼしても外へ流れる作りになっていて、本体内部へ侵入する可能性は低め。

基本操作は、
- ハリオ
- 右 電源/風袋
- 左 タイマー
- アトラス
- 右上 電源ON/OFF
- 右下 風袋
- 左 タイマー
で行います。
操作ボタンは凹凸のないタッチボタンとなっていて、タッチ時の電子音はありません。

ディスプレイの視認性はアトラスの方が高く、明るくて表示サイズも大きめ。

ハリオも使っていて特別見にくいわけではありませんが、比べてみると見え方は結構異なります。

計量時の反応速度もアトラスの方が速い。
ただこれはアトラスが速いというよりハリオがワンテンポ遅く、重さが表示されるまでほんの少し時間がかかる印象です。
計量の範囲、精度、最小単位
まず計量範囲ですが、これはアトラルの方が広いです。
- ハリオ 2~2000g
- アトラス 1~3000g
下限はアトラスは1g~ですがハリオは2g~なので注意。
上限もアトラスの方が1000gも上なのは意外でした。
”どこまで細かく量れるか”を示す計量単位は、計量範囲によってやや異なります。
- ハリオ
- 2~200g 0.1g
- 200~500g 0.5g
- 500~2000g 1g
- アトラス
- 1~200g 0.1g
- 200~1000g 0.5g
- 1000~3000g 1g
特に差が出るのは500g~1000gの範囲で、ハリオは1g単位、アトラスは0.5g単位となっています。
では、計量の精度はどうか。
分銅(100g)を使ってそれぞれ3回ずつ量ってみました。
| 1回目 | 2回目 | 3回目 | |
| ハリオ | 99.9g | 99.9g | 99.9g |
| アトラス | 99.8g | 100.1g | 100.0g |
このあたりはさすがコーヒー器具メーカー。
しっかり精度も意識するならハリオが良さそう。
使用感のまとめ
どちらが良いかは、計量時のブレをどこまで許せるか、視認性などの使い勝手、価格、このあたりが選択のポイントになってくるのかなと思います。
様々な要素をまとめると、
ハリオ V60ドリップスケール
- 計量範囲 ◯
- 計量精度 ◎
- 耐久性 ◯
- 視認性 ☓
- 反応速度 △
- 価格 △
アトラス コーヒースケール
- 計量範囲 ◯
- 計量精度 △
- 耐久性 △
- 視認性 ◯
- 反応速度 ◯
- 価格 ◎
ハリオのV60ドリップスケールは発売時期の古いですが、コーヒー器具メーカーのスケールということで計量時の信頼性はあるように感じました。
カフェなどで業務用として用いられていたり、ロングセラー商品として愛され続けていることからも耐久性もあるように思います。
(私のも買ってから5年くらい経ちますが、まだ壊れずに使えてます)
ただ、旧モデルのため、視認性や反応速度はいまいち。
なるべく価格は抑えつつも、しっかり計量したい方におすすめなスケール。
(新モデルもあります)
対してアトラスは計量時の精度や耐久性にやや不安はあるものの、視認性や操作感は良く非常に扱いやすいスケール。
なによりスケールとしては非常に安価で手に入るのが最大の魅力。
計量のブレは200gを超えると目立ち始める印象で、豆の計量(数g~数十g)にはそこまで影響せず、個人的にはあまり気にならない。
多少のブレは気にしない、コスパ重視、というような家庭用としてラフに使う用途にとてもおすすめなスケールです。
良ければ参考にしてみてください。





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