鍋焙煎からのステップアップとして、焙煎機を買ってみました。
「KALDI Coffee Roaster (カルディ コーヒー ロースター) ミニサイズ」という焙煎機です。
- 直火式
- 小量向き(200g前後)
- 電動式(手動タイプもあり)
という、主に家庭向けの小型焙煎機で詳細はこちらで紹介しています。
今回はこちらを使って実際に焙煎!
焼いた豆の味や香り、使ってみて感じた良かった点、気になった点なども合わせて紹介したいと思います。
焙煎してみる
【今回の焙煎】
- 使用する豆…グァテマラ アティトラン ブルーレイク ウォッシュド
- 焙煎度…フルシティロースト
- 生豆量…120.3g
- 投入温度…180℃
- 焙煎時間…10分50秒
- Drying Phase…5分00秒
- Maillard Phase…2分00秒
- 1st Crack(1ハゼ)…1分30秒
- Dvelopment Phase…2分20秒
今回使用する豆は、「グァテマラ アティトラン ブルーレイク ウォッシュド」
グァテマラの中でも人気のアティトラン地区の豆。
製法はウォッシュドですが、ミュシレージをあえてほとんど残してるらしく、どちらかというとハニープロセスに近いのかもしれません。
豊かな香りと甘味が特徴です。
こちらは松屋珈琲さんで購入出来ます。
[松屋珈琲 公式]https://matsuyacoffee.shop-pro.jp/?pid=169837644
2ハゼの反応も見たいので、フルシティロースト(2ハゼピークあたり)まで煎ろうと思います。
豆量はいつもと同じ120g。
予熱は初見でわからないんですが、今回は180℃投入で。
Drying Phase
投入には付属のホッパーを使ってみました。
投入口がやや上を向いているので豆残りがほとんどなく、意外と使いやすい。
スイッチを入れると、”シャンシャンシャン”という撹拌音。
この音だけでテンションが上ります!
ドラムの回転速度は遅すぎるというわけではないけど、決して速くもない印象。
投入から2分経過。
鍋焙煎なら蓋に水滴がついてくる頃。
見た目には、特に変化はないように思います。
4分経過。
やや黄色く色づいてきました。
5分後半くらいで、ゴールドらしい色合いに。
焙煎開始から5分50秒。Drying Phase完了です。
Maillard Phase
鍋焙煎と比べて、ここから先の変化が早かった気がします。
Drying Phase終了から1分18秒、焙煎開始から7分を少し過ぎた頃、ちらほらと1ハゼ開始。
1st Crack(1ハゼ)
ハゼ音が本格的に鳴ってきたので、火力を下げる。
このあたりまでくると、手鍋に比べてチャフの飛び散りが結構目立ちます。
1ハゼは1分30秒ほど続き、ハゼ終了時の様子はこんな感じ。
Dvelopment Phase
1ハゼ終了後1分くらいで、大体シティローストくらいの色づき。
このあたりからテストスプーンの使用頻度が上がってくるんですが、温度計と投入口が一緒なので同時利用はちょっと難しそう。
ここまで来たら温度計はあきらめ、テストスプーンのみにする方がやりやすかったです。
1ハゼ終了から2分17秒。ピチピチと2ハゼ開始。
20秒ほどで「バチバチバチ」という音に変わり、ハゼのピークに入ったようです。
こういった音の変化は、やっぱり手鍋より断然わかりやすい。
スイッチを切ってドラムを土台から外し、用意したザルへ豆を出す。
そして、再び土台へドラムを戻すわけですが、初めてということもありちょっとあたふた。
煎り止めのタイミングは、手鍋よりも少し余裕を持っておいたほうがいいかもです。
焙煎にかかった時間は、11分26秒でした。
煎り終わった豆は意外とムラも無く、初めてにしては上々。
(直火なので、もっとムラが出ると思ってた)
この時点で香りがいつもよりしっかりしてる気がします。
さっさく淹れてみる
【焙煎結果】
- 焙煎度…フルシティロースト
- 焙煎後重量…101.3g
- 焙煎時間…11分26秒
- Drying Phase…5分50秒(5分00秒)
- Maillard Phase…1分18秒(2分00秒)
- 1st Crack(1ハゼ)…1分31秒(1分30秒)
- Dvelopment Phase…2分37秒(2分20秒)
※()は焙煎前の目標時間
振り返ってみると、目標時間よりもDrying Phaseは後ろに、Maillard Phaseは手前にズレてました。
直火式の全開放型のため、豆の水分でうまく蒸らせず時間がかかり、水分が抜けてからの変化は早いということでしょうか。
味の方もみていきたいと思います。
焙煎直後ということもあり、とてもパンチが効いています。
それを差し引いても、力強くほっこり。
でも、不思議と気分は落ち着く味わいです。
香りは手鍋よりも明らかに強く、香ばしさ中心のいい香り。(普段は火力不足だった?)
使用感まとめ 良かった点、気になった点
【良かった点】
- 電動で楽ちん
- ハゼ音が聞き取りやすい
- 豆の状態を直接確認できる
- しっかりした味、香りが強い
【気になった点】
- ドラムの回転速度は少し遅い
- Drying Phaseが苦手?
- チャフが飛び散る
まず、気になった点から。
ドラムの回転速度は、もう少し早いといいなと思いました。
今回はこれでも問題ありませんでしたが、豆量を増やした場合や、高火力で短時間焙煎をする場合はちょっと遅いかも。
初見使用ですが、Drying Phaseも鍋に比べてやや苦手な印象でした。
【改善のため、カバーを作ってみました。】
土台に底がなく、ドラムもパンチングタイプなのでチャフは結構飛び散ります。
良かった点としては、やっぱり電動で楽なこと。
両手が空くので火力調整や豆の確認など、目の前のことに集中できます。
やはり蓋の有無の違いが大きく、チャフの飛び散りは増えたんですが、逆にハゼ音は聞き取りやすくなり、鳴り始めや音の変化も鍋よりわかりやすかったです。
そして、テストスプーンで豆を直接確認できるのがいい。
手鍋の時はガラス蓋ごしだったので、「煎り上げてみたら思ったよりも浅かった」ということがままあったんですが、テストスプーンで見ることでその誤差がなくなりました。
香りの確認も出来るし、何よりこれを使ってると”焙煎してる感”が出てとても楽しい!
直火式なので、力強くほっこりした味わいのコーヒーになります。
私のように、
- 小型の電動焙煎機がほしい
- 直火式の焙煎機がほしい
- 鍋焙煎からステップアップしたい
という方は、選択肢として結構おすすめです!
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