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コーヒー器具ハンドドリップ

【比較】3種の焙煎度別フィルターは、アバカで代用可能?CAFEC

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円錐ドリッパーは台形ドリッパーに比べて抽出の自由度が高い分、ブレも大きくなりがち。

なので、

  • 思い通りの味にするのが難しい
  • 手持ちの円錐ドリッパーで安定感を出したい

と感じる方も多いと思います。

そんなときに便利なのがCAFECの「焙煎度別ペーパーフィルター」

ドリッパーでもドリップポットでも無く、ペーパーフィルターが抽出をサポートしてくれるという優れモノです。

現在、浅煎り用中深煎り用深煎り用の3種類のラインナップがあり、ドリップに安定感が出るのはもちろんのこと、円錐ドリッパーによる抽出の幅をアップさせられる可能性も秘めています。

そんな焙煎度別フィルターですが、

3種それぞれの具体的な違いは何なのか?

どんな傾向の味になるのか?を比較してまとめてみたので紹介したいと思います。

焙煎度別ペーパーフィルターとは?

焙煎度別ペーパーフィルターは、CAFEC(三洋産業)が開発したコーヒー豆の焙煎度に応じた使い分けができるペーパーフィルターです。

  • 浅煎り用「T-92」
  • 中深煎り用「T-90」
  • 深煎り用「T-83」

の3種のラインナップが存在します。

3種それぞれの表面クレープ構造(凹凸)に差をつけることで、ペーパー自体がお湯の流れをコントロールしてくれるのが特徴です。

主に抽出速度(抽出時間)が大きく変わり、何℃のお湯で淹れるのかもポイントになります。

それぞれの特徴と違い

浅煎り用「T-92」

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浅煎り用ペーパーフィルター「T-92」

  • 適正温度 92℃
  • 厚み 0.15mm
  • 密度 高い
  • 構造 One-Side Crepe
    • 外面 低め
    • 内面 なし

※内側の軽微な凹凸はクレープではない

T-92は浅煎り用に調整されており、3種の中で唯一内面にクレープが無くペーパー密度は高め。

そのためお湯が通過しにくくなり、3種の中で最も抽出スピードが遅いのが特徴。

内面はツルッとした質感で、外面も凹凸は低め。

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適正温度は3種の中で最も高い92℃

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使用した感じは最初から最後までじんわりと落ちていくイメージで、ドリッパー内には湯溜まりできます。

そういった点から、豆全体から満遍なく抽出することの多い浅煎りと相性が良いように思います。

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高密度ゆえに微粉をほぼカットでき、

味わいは酸味が際立っていて口当たりもまろやか。

クリアで香り高いコーヒーに仕上がります。

中深煎り用「T-90」

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中深煎り用ペーパーフィルター「T-90」

  • 適正温度 90℃
  • 厚み 0.28mm
  • 密度 低い
  • 構造 Two-Side Crepe (バランスの良い高低差)
    • 外面 高め
    • 内面 高め

T-90は中深煎り用に調整されたタイプで、クレープに高低差がありペーパーの密度は低め。

そのためお湯の抜けが非常にスムーズで、3種の中で最も抽出スピードが速いのが特徴です。

凹凸は内外共に3種の中で一番しっかりしています。

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適正温度は90℃

88℃くらいがスタンダードな私としてはやや高めの温度に感じ、スピード感があってサッと落ちるのこともあり、味わいが軽くなりすぎないようにということでしょうか。

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ペーパーに微粉が付着してくる抽出後半でもスピードを維持でき、最初から最後まで同じように抽出できます。

最後までもたつかせずに淹れたい方、素早く抽出したい方におすすめです。

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味わいはT-92とはまた違った感じのクリアさで、

中~中深煎りの豆と組み合わせると、透明感程よくコクのある飲みやすいコーヒーに仕上がります。

深煎り用「T-83」

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深煎り用ペーパーフィルター「T-83」

  • 適正温度 83℃
  • 厚み 0.22mm
  • 密度 
  • 構造 Two-Side Crepe (クレープ高さ低め)
    • 外面 やや低め
    • 内面 やや高め

T-83は深煎り用に調整されたタイプ。

密度は中くらいでクレープ高も低めに設定されています。

T-92以上T-90以下という感じです。

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適正温度は3種の中で最も低い83℃

深煎りの豆は苦味が強いゆえに、あまり高い温度で淹れると苦味の強すぎるコーヒーになってしまいます。

やや低めの温度で淹れると甘みも感じやすいのでおすすめです。

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抽出前半はT-90よりは遅いですが、お湯の流れは自然な感じ。

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しかし、後半になるにつれて微粉が付着してくると同時に段々とスピードが落ちていきます。

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T-92より速くT-90より遅い中間くらいのスピード感ですが、後半にかけて遅くなるというのが特徴です。

味わいは抽出後半に出てきやすいコクや濁りが多く溶け込み、ボディ感の強いコク深いコーヒーに。

それぞれの焙煎度にしか使えない?

そんなことは無いと思います!

「〇〇用フィルターを使って〇〇の焙煎度の豆を〇〇の温度で淹れたら美味しくなるよ」という一例に過ぎないのかなと。

それを踏まえて、色々な組み合わせで試してみるのも面白いと思います。

同じドリッパーでも抽出量(豆量)が少ないときはT-92で時間を稼ぐ、抽出量が多いときはT-90で素早く落とすなど、抽出時間の調整に使うのもおすすめです。

アバカで代用可能?

CAFECのスタンダードフィルターであるアバカフィルターですが、このアバカを含めたペーパーの厚みは、T-90→アバカ→T-83→T-92の順に厚く、

抽出のスピード感も、T-90→アバカ→T-83→T-92の順に速いと感じました。

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左からアバカ、T-92、T-90、T-83(100枚分)

中深煎り用T-90はアバカより少し速いかなってくらいなので、どちらか一つで良いように思います。

深煎り用T-83は注ぎ方で前後半の変化を付けられれば代用も可能。

浅煎り用T-92は非常にゆっくりとした抽出のため、アバカでは難しい場面も多いと感じました。

ということで、T-90、T-83は代用可能T-92は難しいというのが私の感想です。

個人的には、アバカT-92の2種使いがおすすめです。

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