「自宅で本格的なコーヒーを淹れたい!」というとき、まず思い浮かぶのはペーパードリップ。
ドリッパーやドリップポットなど、自分なりの器具を揃えて自分なりのコーヒーを淹れられる自宅コーヒーの定番です。
もちろん、それ以外の選択肢もある。たとえば「フレンチプレス」
- この器具でしか出せない味
- シンプルな使い方
が人気の器具です。
今回はフレンチプレスという器具の特徴や、ペーパードリップとの違い、私のおすすめのフレンチプレスを紹介したいと思います。
フレンチプレスはどんな器具?
フレンチプレスはコーヒー粉とお湯を漬け合わせる浸漬式という方法でコーヒーを作ります。
粉とお湯をそのまま漬けた後、最後に分離させることでコーヒーの液体のみを抽出。
蓋部分は目の細かい金属フィルターと一体になっていて、これを押し下げて出来上がったコーヒーとコーヒー粉を分離する仕組みです。
同様の使い方でコーヒー豆を茶葉に変え、紅茶、緑茶、ハーブティーなどの用途にも使えます。
ペーパードリップとの違い
味が安定する
注ぎ方しだいで味の調整が可能なペーパードリップに対し、全量のお湯と粉を漬けるフレンチプレスは毎回同じ味に仕上げるのが得意。
しっかり漬けこむためにはやや時間がかかり、
- ペーパードリップ 約2~3分
- フレンチプレス 約4分
くらい差があります。
なので、あらかじめお湯で器具を予熱したり、少し高温のお湯を使うなど工夫が必要です。
ダイレクトに豆を味わえる
シンプルな抽出ゆえに豆の持っている味わいをそのままお湯に溶け出させることが出来ます。
ペーパードリップだとカットされるコーヒーオイルも抽出されるため、飲みごたえのあるコーヒーに。
反面、あまり美味しくない豆を使うと、雑味などのネガティブ要素も多く溶け出し微妙なコーヒーになることも。
使い勝手は人による
初めての方はもちろん、誰でも簡単に扱うことができ、
ドリッパー、ペーパー、ドリップポットなど器具が複数必要なペーパードリップに対し、フレンチプレスはこの器具1つで完結。
本体にメモリが付いているものだと、どれくらいお湯を注げばいいかもひと目で分かります。
ただ、フレンチプレスは仕組上どうしても底に粉が溜まるため、この粉の後処理が人によっては面倒に感じるかもしれません。
その点ペーパードリップはコストはかかるものの、ペーパーごとポイッと捨てるだけなので楽チンです。
プレス本体はガラス製が多く、割れやすいのも注意。
最近は樹脂製も増えてきているので気になる方はそちらがおすすめ。
口当たりがザラつく
フィルターにペーパーフィルターを使用するペーパードリップは、コーヒーの液体のみを抽出出来ますが、フレンチプレスは金属フィルターを使用するため、大なり小なり飲んだときにザラつきを感じます。
ザラつき感は器具よってまちまちで、ほとんど感じないものもあればハッキリ感じるものも。
ザラつきを軽減したい方は、フィルターの網目が細かいものや複数層になっているものがおすすめです。
おすすめ3選
と、こんな感じですが、結局フレンチプレスはどんな人に向いているかというと、
- 味の安定感が欲しい
- 飲みごたえのあるコーヒーが飲みたい
- ドリップに自信がない
- 器具を少なく済ませたい
というような人におすすめかなと思います。
また、浅煎りコーヒーともとても相性が良いです。
浅煎りは撹拌、スピン、落とし切りなど豆の味をすべて出し切るレシピが多く、
そこへコーヒーオイルも加わり、飲みごたえのある浅煎りが楽しめます。
最後におすすめを3つ紹介。
BODUM(ボダム) フレンチプレスコーヒーメーカーCHAMBORD
フレンチプレスの定番中の定番。
迷ったらこれを買ってみるのが良いと思う。
フィルターは3層構造になっていて、細かい粉もしっかりキャッチしてくれます。
本体は耐熱ガラス製。
プランジャーの押感も滑らかで気持ちがいい。
350ml、500ml、1000mlなどサイズの選択肢も豊富。
HARIO(ハリオ) ハリオール7
数多くの特徴的なコーヒー器具を生み出してきたHARIO(ハリオ)のフレンチプレス。
コーヒー器具メーカーということもあって、しっかりした造りで安心感があります。
容器部分は耐熱ガラス、それ以外はほぼステンレスという硬派なデザイン。
フィルターは2重フィルター。
300mlと600mlのタイプがあります。
珈琲考具 割れにくいフレンチプレス
本体がトライタンという樹脂製になっていて、落としたりぶつけたりしても割れにくいのが特徴。
というか、普通に使っていれば滅多に割れることは無い。
底が外れる仕様で、コーヒー粉が捨てやすいのも便利。
容量は400ml。
実用性に優れたフレンチプレスです。
コメント