コーヒー器具のサイズ選びで悩んだ時、
私は、なるべく一番メインで淹れるサイズを選ぶのがいいと思う。
初めてコーヒー器具を買った時、大きめのサイズを選んで後になり、「使いづらいな…」と感じたのが理由。
これは私の個人的な感想なので、「こうしなければいけない!」とかそうゆうことではなく、何を基準に選ぶかは自由でいいと思う。
その上で今回は、サイズが合わない器具、特に大きめのサイズでコーヒーを淹れた場合について解説したいと思います。
大は小を兼ねない
コーヒー器具は基本的に、『大は小を兼ねない』。
これが私の結論。
余裕を持って大きめのサイズを選ぶと、使っていて不便に感じたり、うまく淹れられなかったりする。
大きいサイズの器具で、1杯のコーヒーを淹れようとするとどうなるか?
器具ごとに考えてみる。
ドリップポットの場合
ドリップポットが大きいと、まず持っていて無駄に重たい。
本体の重量もそうだけど、お湯が入るとさらに重くなる。
ドリップポットは、7~8分目くらいお湯が入っている状態が注ぎやすくてベスト。
例えば、1杯分(150mlくらい)を抽出するなら、300ml~400mlくらいのお湯があれば十分なので、容量500mlくらいのポットで事足りる。
これが容量1L のものだと、700ml~800mlのお湯が必要になり、無駄に重たい。
お湯が少ない状態で淹れると、大きくポットを傾けなければならず、これまた淹れづらい。
傾ける角度によって、お湯の出方も若干変わってくる。
[8分目くらいのお湯が入っている状態]
軽く傾けるだけで、お湯が出てくる。
[3分目くらいのお湯が入っている状態]
これくらい傾けないとお湯が出て来ず、少し勢いもある。
また、サイズアップするごとに注ぎ口も広くなっていき、細く注ぐのが難しくなる。
重いし淹れづらいしでいいことがないんだけど、おしゃれなデザインのものは1L付近が多く、1杯メインには悩みどころ。
ドリッパーの場合
ドリッパーもサイズが合っていないと、ドリッパー本来の性能が出せないことが多い。
サイズが大きいと、お湯を注ぐ時に底の方だけで粉の層が形成され、高低差で狙い通りに落とせなかったりする。
同じ粉量でも、層自体の形もサイズで変わってくる。
また、抽出穴もサイズアップするごとに大きくなっていく。
1杯用の粉を使って、1杯用の穴で落とすのか?2杯用以上の穴で落とすのか?
抽出スピードも変わってくる。
大は小を兼ねる場合
コーヒーミルの場合
コーヒーミルは、持ち運ばずお家で使う分には、サイズによる影響は少ないように思う。
普段挽く量より大きい容量のものを使っていても、特に不便は感じない。
私は豆を挽く時、カリタのNEXT-Gをメインで使っている。
最大60gまで一度に挽くことが出来るけど、使うのはせいぜい10g~20g程度。
でも、ボタンを押すだけなので使い勝手は変わらないし、容量による変化もない。
手動ミルの場合も、「余裕のあるサイズを使っているから重たい」とかはない。
私が初めて買ったミル、ハリオのやつなんだけど下の粉受けが100gあるので、一応一度に100gまで挽ける。
(そんな量を挽くことは、ないけども)
こちらも10g挽く時と仮に100g挽く時で、差が出ることはないと思う。
机とかに据え置いて挽くので、重さはあまり関係ないし、手で持って挽くタイプはコンパクトなサイズが多い。
そもそも手動ミルは”大量に挽く用”ではないので、少量タイプが多く、大小による個体差は少ないように思う。
基本はジャストサイズを!
その他にも、サーバーやフィルターなどがあるけど、基本的にはジャストサイズを選ぶのがおすすめ。
サイズが大きいと、扱いづらかったり、うまく抽出出来なかったりするので、私は異なる杯数を淹れる場合は、いくつか種類を持つようにしている。
(新しいコーヒー器具を買うための口実という面もあるけど…)
「普段なんか淹れづらい、使いづらい」という時は、器具のサイズを見直してみるといいかもしれない。
コメント