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コーヒー器具

【比較】K-UltraとX-ProS|挽目 使い勝手 コスパの違い

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1Zpressoのミルを検討するうえで、K-UltraX-Pro Sのどちらにするか迷っているという人は多いんじゃないでしょうか。

K-Ultraは手挽きミルとして最高峰レベルの性能を誇る超ハイエンドモデル。

最近になって価格がだいぶ下がり、手に入れやすくなりました。

X-Pro Sはその廉価版ながら外ダイヤルで挽目変更ができ、均一さも十分ハイエンドの部類に入る高コスパモデル

K-Ultraがベストなのか、X-Pro Sで十分なのか。

私見ですが最初に結論を言ってしまうと、

K-Ultraがおすすめな人

  • よりクリアな味わいを求める
  • 酸味の輪郭まで感じたい
  • よく挽目変更をする
  • ストレスなく挽きたい
  • 3杯淹れることがある

X-Pro Sがおすすめな人

  • コスパ重視
  • そこまで挽目は変えない
  • 豆残りを許容出来る
  • 1~2杯がほとんど

という感じ。

今回はK-UltraとX-Pro Sの両方を使ってみて、違いを感じたポイントを比較しながら詳しく解説したいと思います。

外観の違い

1Zpresso K-Ultra

  • サイズ Φ5.8cm(最大部)×H17.9cm(ハンドル含まず)
  • 重量 約692g(ハンドル含)
  • 挽目調整 約160段階(1クリック約0.02mm)
  • 容量 35-40g

1Zpresso X-Pro S

  • サイズ Φ5.1cm×H16cm(ハンドル含まず)
  • 重量 約612g(ハンドル含)
  • 挽目調整 約330段階(1クリック約0.0125mm)
  • 容量 25-30g

まずはサイズ。

並べてみるとよくわかりますが、K-Ultraの方が一回り近く大きいです。

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重量も80gほど重いんですが、重さに関しては使っていてそれほど大きな違いは感じません。

ミル本体の形はX-Pro Sが上から下まで同じ太さなのに対し、K-Ultraは上下端がやや突出した形をしています。

これは人間工学に基づいたデザインらしく、握っていておさまりが良いことに加えて上部から豆を投入する際にX-Pro Sよりも入れやすいです。

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下部(粉受け)の容量もその分拡大されていて、理にかなったデザインのようです。

ハンドルはどちらも同じ作り。

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スペックの違い

刃と挽き感

X-Pro SはQ2などと同じ刃が使われているのに対し、K-UltraはK刃という独自の刃が採用されていてやや大きめ。

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お互いの中挽きのレンジで挽き比べてみました。

  • 左 X-Pro S 2周2番(120クリック)
  • 右 K-Ultra 8番(80クリック)
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写真ではわかりにくいかもですが、粉一粒一粒にまとわりついている微粉K-Ultraの方が少なめ。

・微粉 K-Ultra

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・微粉 X-Pro S

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試しに茶濾しで濾してみると、10gの豆に対してK-Ultraが1.4gX-Pro Sが1.7gでした。

挽いているときの感覚としては、K-Ultraの方が硬さがあるんですが、”切れ味の悪い硬さ”ではなく”しっかり豆を噛んでいる硬さ”。

サクサク挽けて挽き終わるのも早かったです。

一方、X-Pro Sは切れ味の悪さは感じませんが、たびたび空転しているような軽さがあります。

本体径が関係しているのか豆の挽き残りが発生しやすく、最後の1,2粒を挽き終えるのに時間がかかる印象です。

調整幅

挽目の調整はどちらも上部ダイヤルで行います。

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操作感はK-Ultraの方がややきつめ。

・K-Ultraは0~9までの番号が振られており、調整幅は約1周半(1クリック0.02mm)

・X-Pro Sは0~5までの番号が振られており、調整幅は約5周半(1クリック0.0125mm)

と、実はX-Pro Sの方が調整幅は広い。

1クリック約0.0125mmという非常に細かい調整が可能で、かなりマニアックに調整することが出来ます。

容量

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粉受け容量は

  • K-Ultra 35-40g
  • X-Pro S 25-30g

K-Ultraの方が10gほど余裕があります。

脱着方式は

  • K-Ultra マグネット式
  • X-Pro S ネジ式

X-Pro Sのネジは回す回数がちょっと多めで、よく挽目を変えたりクルクル回すのが煩わしい方は一発脱着出来るマグネット式がおすすめ。

分解・組立のしやすさ

分解時のパーツ数はX-Pro Sの方が少なく、0合わせも比較的楽。

K-Ultraも慣れれば問題ないですが、0と白丸の位置が合うまでナットの締緩が必要なため、ちょっとだけ面倒。

味わいの違い

微粉量が影響しているのか淹れているとき、K-Ultraの方がお湯を注いでるときのヌケ感が良い。

スッと吸い込まれるように落ちていく感じで、淹れていて気持ちよかった。

X-Pro Sはジワッと染み込んでいく感じで、落ちるのもやや遅め。

味わいはK-Ultraの方がクリアで、一つ一つの味のパーツがハッキリしている気がします。

酸味などもわかりやすく、後味のキレも良い。

X-Pro Sはほんのちょっとだけ濁っているような、濃いめというか重ためな味わい。

酸味もK-Ultraと比べると良くいえば丸みがある悪くいうとボケているという感じ。

選ぶ際のポイント

両方のミルを使ってみて、大きく違いを感じたポイントは

  • 挽いたときの豆残りの有無
  • 味のキレ、クリアさ
  • マグネットの有無

の3つ。

X-Pro Sは挽いているときの豆残りがあり、「最後の1粒が中々挽き終わらない」ということがちょくちょく起こります。
(そういうときはゆーっくりハンドルを回すと挽きやすいです)

これをストレスに感じるか。

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そして、粉受けのマグネットの有無。

最初は少し戸惑うかもしれないけれど、慣れるとすごく使いやすいです。

ちょくちょく挽目を調整したり、粉出しをスムーズにしたい方はマグネット式だとかなり恩恵を得られると思います。

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ちなみに、新しく出た「X-Ultra」というモデルは刃はX-Pro Sと同じですが粉受けがマグネット式に変更されたので、そちらを検討してみるのもあり。

最後に味。

K-Ultraで淹れたコーヒーはクリアさと酸味が際立ち、淹れているときのお湯の抜け感もスムーズ。

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X-Pro Sは少し微粉っぽいような、やや靄がかかる感じ。

別々で使っているとそんなに気にならなかったんですが、比べてみるとハッキリ違います。

これで価格差が1万円弱くらいなので、豆を挽く性能だけならX-Pro Sでも十分な気がしますが、使い勝手も意識するなら断然K-Ultraがおすすめ。

というのが私の感想です。

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