先日、久しぶりに手挽きミルを買ってみました。
「TIMEMORE(タイムモア)C2」という、前から気になっていたやつ。
これまでは、カリタのNEXT-Gを使っていたんですが、「1~2杯淹れがメインなら、これが最適なのでは?」と感じるほど、気持ちのいい挽き心地です。
TIMEMORE(タイムモア)C2
タイムモアC2 (シャンパンゴールド) | |
---|---|
サイズ | 147×52mm |
重量 | 約430g |
粉砕方法 | 臼式 |
粉砕刃 | ステンレス刃(チタンコーティング) |
付属品 | 掃除用ブラシ、布製キャリーケース |
参考価格 | 8,250円 |
数多くあるタイムモアの手挽きミルの中で、C2は一番スタンダードなモデル。
カラーは、ブラック、レッド、ロイヤルブルー、シャンパンゴールドから選べます。
私が購入したのは、シャンパンゴールド。
パッと見はマット感のある白ですが、よく見ると少し黄金色を帯びています。
表面には凹凸があり、握った時の滑り止めに。
スタンダードモデルといっても、性能は高価な電動ミルと並ぶレベルです。
ステンレス刃
C2最大の特徴である、ステンレス製の臼刃。
セラミック刃よりも、硬さ、切れ味が格段に増していて、粒度の均一さを実現しています。
同時に微粉の発生も最小限に。
すり潰すというよりしっかりカット感があり、ハンドルは比べ物にならないくらい軽い。
中煎り程度の豆であれば、引っ掛かりはほとんどなく、2杯分でも40秒程度で挽き終わります。
4種のカラーの内、シャンパンゴールドのみ、刃にチタンコーティングが施されており、サビや欠けの防止効果があります。
挽目にも少し影響し、違うカラーの同じクリック数と比べると少し細かい挽目になります。
挽目調整
挽目は、本体裏側のナットを回して変更。
時計周りに回していき、動かなくなったポジションを0として、1,2、3と調整します。
約36段階で調整できますが、「臼刃を痛めるため、6以下では使用しないで」という旨の記載があり、実際は30段階ということになります。
数字が少ないほど細挽きで、説明書にも目安が載っています。
【挽目の目安】
- エスプレッソ:10~14クリック
- ポアオーバー:18~24クリック
- フレンチプレス:25~27クリック
実際の挽目はこんな感じ。
- 〈10クリック〉
- 〈20クリック〉
- 〈30クリック〉
どの挽目も、中々に均一。
容量
一度に挽ける容量は、約20g。
中煎り豆20gでこれくらい。
コーヒー豆は焙煎具合で、1粒あたりの重さが変わるので、
- 浅煎りなら21g~22g
- 中煎りなら約20g
- 深煎りなら19g~20g
くらいが目安。
お手入れ方法
普段のお手入れは、ブラシでの粉落としがメイン。
付属のブラシがあるので、調整ナットや粉受けを軽くはらうだけでOK。
ブラシ本体が細いので、奥まで届きます。
水洗いはNGなので、注意。
挽目の検証
粉の均一さ
C2の挽目について、ハリオの『スマートG』、カリタの『NEXT-G』と比較してみます。
C2は20クリック、スマートGは4クリック、NEXT-Gは4番、それぞれの”おおよそ中挽き”くらいの挽目で検証。
C2(一番左) スマートG(中央) NEXT-G(一番右)
同じ挽目にするのは難しかったんですが、『均一さ』で見ると、C2やNEXT-Gに比べ、スマートGは細かい粉とのバラつきが多いように感じます。
微粉の量
先程の粉を、茶こしで濾してみました。
C2(一番左) スマートG(中央) NEXT-G(一番右)
スマートGは微粉が多め、他2つは同じくらいというところでしょうか。
味への影響
最後に飲み比べてみました。
一番味がボヤけていたのは、スマートG。
C2とNEXT-Gは、同じくらい。
単体ではわからなくても、こうして飲み比べてみるとミルの性能の違いがよくわかります。
挽目の均一さや微粉の量が、そのまま味に影響しているように感じました。
コーヒーミルの中での立ち位置
「手挽きミル」と聞くと使い勝手の悪いイメージだったけれど、タイムモアC2を試してみて、考えが一新された気がします。
やはり、ステンレス刃を使っているのが大きく、家庭用最上位といってもいいNEXT-Gと並ぶ挽目を出せるのは驚き。
強いていうなら、
- 挽目調整が裏側にある。
- 浅煎り豆だと、引っかかりが気になる
- 粉を出す時に、静電気で微粉が散らばる。
というのが、少し気になった点。
この辺は、やはりNEXT-Gが強い。
ただ、価格差を考えると、大量に挽くのでないならC2でも十分満足。
『1~2杯用の高性能低価格ミル』というのが、この「C2」の立ち位置かなと思います。
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