コロンビア産のコーヒー
コロンビアのコーヒー豆は、標高1200m~2000mの高地で栽培されています。
「昼夜の寒暖差が大きい」、「雨季と乾季が交互に訪れる」、「火山灰を多く含んだ土壌」と、良質なコーヒー豆を作る条件が三拍子揃ったコーヒー栽培に最適な土地です。
コーヒー豆の生産数は世界第3位で、その理由は収穫時期がメインである9月~12月と「ミカタ」という4月~6月の年2回あることがあげられます。
また、北部から南部まで収穫時期が微妙に異なるため、1年中どこかしらで収穫されてたりします。
ブラジルとは対照的に小規模農家が多く、主に機械は使わず手摘みで収穫されています。
等級について
コロンビアのコーヒー豆は『豆の大きさ』(スクリーンサイズ)で等級付けされており、スクリーン14~18までが輸出され、13以下は主に国内で消費されています。
- スクリーン17以上 スプレモ
- スクリーン14以上16以下 エクセルソ
- スクリーン13以下 国内消費
スクリーン17以上を『スプレモ』といい、肉厚で大粒のコロンビアにつけられます。
スクリーン14~16の豆は『エクセルソ』といい、少し小さめの豆を指します。
しかし、高地で栽培される「風味の良いコーヒー豆」は昼夜の寒暖差の大きいため身が締まっていることが多く、必ずしも、エクセルソが劣っているとは言い切れなかったりします。
品種 精製方法
コロンビアは水資源が豊富なため、精製方法は主にウォッシュドでクリーンで飲みやすいコーヒーが多いですが、稀にナチュラルで作られた変わり種も存在します。
生産されている品種はすべてアラビカ種で、生産性の高い「カツーラ」「バリエダコロンビア」が主流で「ブルボン」「ティピカ」「マラゴジーペ」なども少数あります。
味わい 焙煎度
深いコクや、ボディの厚みが特徴のバランスの取れたコーヒーです。
中煎り~深煎りで焙煎されることが多いですが、スペシャルティなどは浅煎りで焙煎されるものもあります。
浅煎り~中煎りでは柔らかな酸味、中煎り~深煎りではコクのあるまろやかな味わいが感じられます。
また、北部、中部、南部で環境がガラリと変わるため、多彩なコーヒー豆が生まれ、
北部地域のカサナレ、マグダレナ、ノルテ・デ・サンタンデールは、穏やかな酸味と柔らかな口当たり
中部地域のカルダス、キンディオ、アンティオキア、リサラルダ、ノルテ・デ・ヴァジェ、ノルテ・デ・トリマはバランスの良い苦みや酸味
南部地域のカウカ、ナリーニョ、ウイラ、スール・デ・トリマでは柑橘系の酸味や、上品なコク
が特徴です。
コロンビアは、1927年に「コロンビア国立コーヒー生産者連合会」(FNC)が設立されて以来、小規模農家の安定供給を手助けしています。
国全土のコーヒー豆が集められ混ざり合うことで、バランスの良い味になります。
また、それぞれの地域に絞って出荷することで特徴の異なるコーヒーになったりもします。
コメント