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コーヒー器具

【台形ドリッパー編】手持ちドリッパーを総比較!|特徴、速さ、味の違い

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前回に引き続き、手持ちドリッパーの特徴や味の違いなどを総比較してみたいと思います。

今回は台形型ドリッパー編。

台形型全体の特徴としては、円錐型に比べてドリッパーの幅が広く底があるところ。

抽出時の粉層は低めですが、その分底があることでお湯の滞留時間は長め。

粉全体から満遍なく抽出しやすく、自由度よりも味を安定させたいときに向いているドリッパーです。

101(カリタ)

台形型ドリッパーといってまず思い浮かぶのは、やっぱりカリタ。

「101」は1~2杯用サイズの名称で、サイズアップするごとに102、103と名称が変化しています。

陶器、樹脂、銅、ステンレスなど、素材のラインナップが豊富で好みのものをチョイスしやすい。

”カリタ式”という抽出に使われる3穴構造が特徴的で、小さな3つの穴から均等にお湯が抜けていく仕組み。

お湯の落ちるスピードは穴が小さい割に速く、結構スムーズに抜けていく。

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ただこの3穴が曲者で穴が小さいのでやや詰まりやすく3つフルで使えない場面がちらほら。

1つ詰まると当然スピードも落ちる。

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そのため素材によってスピード感や味わいに差が出やすく、例えば陶器よりも樹脂の方が詰まりにくいように思います。

味わいは陶器だと喫茶店を彷彿とさせるしっかり苦みのある味、樹脂だとややスッキリめに淹いります。

アロマフィルター(メリタ)

メリタ社は100年以上前にドイツで設立されたコーヒーメーカーで、創業者のメリタ・ベンツさんは世界で初めてペーパードリップのシステムを考案したといわれています。

メリタのドリッパーの特徴は、何といっても1湯抽出。

”蒸らし後、お湯を全量注いで待つ”

という淹れ方をする特殊なドリッパーで、注湯後は放置でOK!

小さい穴が一つのみなため非常にゆっくりとした抽出となり、始めから終わりまでだいたい2分30秒くらい。

抽出穴は底よりもやや上にあり、抽出最後に出るアクは自動でカットしてくれます

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自由度は低めな分、安定感はピカ一。

抽出にやや時間がかかるのでどちらかというと深煎り向きかなという印象です。

味は意外とスッキリしていて飲みやすく、淹れやすさや飲みやすさの面で入門用手軽さ重視な方におすすめなモデル。

よく比較されるMUGEN(ハリオ)とは最初と最後が微妙に異なり、

  • アロマフィルター
    • 蒸らしあり 抽出液は落としきらない
  • MUGEN
    • 蒸らしなし 抽出液は落とし切る

という感じ。

味わいなどの詳しい部分はこちらで解説しています。

オーバル(CAFEC)

CAFECの”フラワーシリーズ”の完結作として登場したオーバル。

円錐型から台形型へ形を大きく変え、一旦底に溜まる構造となったことで派生元であるフラワードリッパーよりも安定感が出るようになりました。

シリーズ共通のフラワーリブはしっかりと継承しており、最後までスピードが落ちないところは健在。

スピード感は101(カリタ)よりやや遅いくらい。(ただし詰まるとオーバルの方が速い)

抽出穴はサイズによって数が変化。

また、ドリッパー角が台形型としては鋭く、円錐ドリッパーのような深い粉層を使った抽出が行えるのも特徴です。

ドリッパーサイズが他より一回りほど大きいので上端まで使うことはあまりなく、1~2杯用でも1杯より2杯の方が使いやすい感じ。

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味わいはまろやかさがあって、苦みよりも酸味を特に感じられます。

スリーフォー(CAFEC)

スリーフォーはオーバルの前モデル的なドリッパーで、サイズで変わる穴数、深層濾過層などの共通要素も多い。

異なるポイントとしては、

  • サイズが一回り小さい
  • リブが一般的な直線リブ
  • ドリッパー素材

などなど。

お湯の落ちるスピードはオーバルよりやや遅く味のバランスはマイルド

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前モデルですが、淹れやすさや味わいがマイルドなスリーフォーは、オーバルよりも万人向けなな印象。

人によってはこちらの方が使いやすかったり、好きな味だったりするかもしれません。

個人的にスリーフォーのお湯の落ちるスピード感は絶妙で、中深~深煎りならスリーフォーが好き。

ただ、現在ではやや入手が困難となっているのがちょっと残念。

コーヒードリッパー(ニトリ)

コーヒー器具が一式揃うニトリ。

もちろんドリッパーだってあります!

サイズは1~2杯用と3~4杯用の2つ。

抽出穴も2つ。

穴の形状は丸でなく六角形(ヘキサゴンカット)になっていて、それによってお湯の流れがスムーズになるんだとか。

実際使ってみるとスピード感は速く、今回紹介したドリッパーの中では一番速い。

ただ、リブが途中で止まっているので、それより上までお湯を注ぐとややスピードダウンする感じ。

台座の隙間から抽出の様子も見えます。

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とてもスッキリした味わいで、コクや深みを感じたい方には物足りないかもしれませんが、

安い豆古い豆を使うなら、飲みやすいし美味しく淹れられるのでおすすめ。

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