「コーヒーを始めたくて、何かいいドリップポット(ケトル)を探している」
という人に、『V60ドリップケトル・ヴォーノ』というケトルがある。
HARIO(ハリオ)が出しているドリップケトルで、「V60シリーズ」の一つ。
ケトルを傾けたときの、先端から出るお湯の線が素直で注ぎやすく、傾きを抑えると真下に向かってお湯が落ちるので、狙った箇所に落としやすい。
私が最初に購入したドリップケトルでもあり、
裏漏れのなさや持ち手の握りやすさなど、所々に使いやすさを感じる。
V60ドリップケトル・ヴォーノ
仕様 | |
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サイズ | 長さ29.2×直径14.4cm×高さ14.7cm |
重量 | 約420g |
容量 | 満水1200ml、適正800ml |
素材 | ステンレス |
熱源 | 直火、IH対応 |
注ぎ口には主に、鶴口と細口の2タイプがあって、このケトルは細口になっている。
細口タイプのメリットは、注ぐときの湯量を安定させやすいこと。
先端と根本が同じ太さなので、ケトルを傾けた角度がそのまま、出てくる湯量になる。
注ぎやすい細口の先端
注ぎ口のほうで勝手にお湯の太さを調整してくれるので、初心者でも細く注げる。
傾けた先端口からは、注ぎ始めは一瞬だけ勢いよくお湯が出るけど、その後素直な湯線となって安定する。
細く注いだりお湯を切ったりするときも、裏漏れはほとんどない。
これ、私的には結構重要ポイントなんだけど、使ってみるまでわからなかったので、よかったところ。
細口でも、ある程度の湯量調整は可能。
細く注ぐと、お湯は真下に落ちるので粉の中心を捉えるのが非常に楽。
少し角度をつけると、これくらいの湯量が出る。
淹れるのが1杯メインなら、十分対応可能。
指の形状に沿った持ち手
持ち手の内側は指に沿った凹凸になっていて、握りやすい。
だいたい人差し指辺りに重心がかかり、後の指は軽く添えている感覚。
この持ち手と蓋のつまみは、本体とは素材が異なり樹脂製の耐熱仕様。
触っても熱くならない。(直接熱すると、多少熱くなる)
ちなみに、沸騰すると蓋がカタカタと揺れて、お湯が沸いたのを教えてくれる。(これが地味にいい)
ブラックは800mlのみ
私のは、800mlのブラックのやつ。
『V60ドリップケトル・ヴォーノ』は容量を、500ml、600ml、700ml、800mlから選べる。
ただ、少し複雑で容量ごとにカラー(素材)が異なる。
【容量とカラー(素材)】
- 500ml、600mlのモデルは、シルバー(ステンレス)のみ
- 700mlのモデルは、銅のみ
- 800mlは、ステンレスのシルバーとブラックの2カラー
このブラックカラーがよくてこのモデルを選んだんだけど、ほんというと500ml、600mlにもブラックがあればもっとよかった。
私は1人用として使うことが多いけど、先端が細口なので水量少なめでもちゃんと使える。
あと、この「800ml」というのは、「実用容量」で、満水時は1200ml入る。
「1杯をメインに考えてるけど、たまに2杯淹れるかも」という場合は、「実用容量」の少し少ないモデルを選ぶといいかもしれない。
その場合、満水まで入れて火にかけると、吹きこぼれを起こすので、温めたお湯を入れて使うのがオススメ。
直火、IH対応
熱源は、直火、IHの両方に対応。
この辺の「使い勝手のよさ」は、やはりハリオといった感じ。
モデルによって使える熱源が異なるようで、
【容量と熱源】
- 600ml、800mlのモデルは、直火、IHの両方に対応。
- 500ml、700mlのモデルは、直火のみ
と参考までに。
クセがなく、初めてに最適。
このケトルを使ってみての感想としては、
シンプルだけど考えられたデザインで、お湯を注いでいてストレスが全然ない。
【V60ドリップケトル・ヴォーノ】
- 細く安定してお湯を注げる。
- 裏漏れはほとんどなく、ストレスフリー。
- 持ち手が握りやすい。
- 蓋と持ち手は耐熱仕様。
- モデルごとのカラーや熱源に注意が必要。
少し湯量がほしいときは、角度をつけることである程度の湯量が確保できる。
容量選びは、「自分がメインで使う容量」を選ぶといいと思う。
実際はそれより容量に少し余裕があるので、融通が効く。
カラーで迷っているなら、一番大きい800mlでも慣れれば問題なく使える。
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