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コーヒー器具

【レビュー】剛質と洗練|ユキワ ドリップポット M5

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ずっと気になっていたドリップポットをようやく手に入れました。

ユキワ コーヒーポットM5

温度変更や保温機能のある電気ケトルが主流の今、なぜドリップポット?と思うかもしれませんが、ドリップポットを選ぶメリットもちゃんとあります。

まず落としても壊れない。

ホーロー製などは別として一般的なステンレス製ポットは、ぶつけたり落としたりしてもちょっとやそっとじゃ壊れません。

そして、色々な機能が付いていない分、軽い。

このポットは約500gのやや重めの部類にはなりますが、それでも電気ケトルと比べると十分軽い

そしてそして、なによりデザインが素敵
(これが購入の決め手)

電気ケトルには中々出せないこのレトロ感が良いんです。

ただ、このユキワポット、お値段がまあまあして下手をすると電気ケトルよりも高かったりします…

その点がネックでこれまで購入をためらっていたんですが、最近点滴ドリップにハマっており思い切って購入してみました。

ユキワ コーヒーポット M5

ユキワ コーヒーポット M5

  • サイズ 10φ×H17.5㎝
  • 重量 約500g
  • 容量 750cc
  • 材質 18-8NiーCr(ステンレス)

ユキワ製ポットといえば深煎りコーヒーが美味しいお店や、老舗喫茶店などで度々見かける定番ポット。

目にしたことがある方も多いんじゃないでしょうか。

特徴的なのがステンレスの光沢と曲線からなる美しいデザイン。

実はこのポット、カリタの「TSUBAMEシリーズ」や下村企販の「珈琲考具」などと同じ新潟県燕市で作られています。

燕市といえば金属加工、特にステンレス製品で有名な街。造形の美しさは納得です。

ユキワのポットはこの型のイメージが強かったんですが、実はポットだけでも色々なタイプが存在し、

  • 注ぎ口
  • 持ち手
  • 容量

などが微妙に異なる様々なラインナップがあります。

今回購入したのはM型という型で、コーヒー用のスタンダードモデルというような位置づけらしい。

サイズはM5容量750cc

他にM3(350cc)、M7(1000cc)という容量違いもあり、自分に合ったサイズをチョイスできます。

M3でもいいかなと思ったんですが、容量表記は満水時のものらしく、M3だと少し足りなそうだったためM5にしました。

ポットの8割くらいで大体600ccくらいになります。

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コーノドリッパーを用いた点滴抽出においての定番ポットということもあってか、注ぎ口を細くしたコーノモデルも存在するのですが、かなり高価。

本当はこちらのモデルが欲しかったんですが、あまりのお値段に断念しました。

気になる方はチェックしてみてください。

使って感じた色々

使ってみて一番感じたことは、そのままでは扱いにくいということ。

まず注ぎ口。

注ぎ口は根本が太く先にいくにつれて徐々に細くなっていく鶴口タイプ。

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湯量を太くも細くもできる反面、調整が難しいというやや上級者向けの注ぎ口です。

先端はカリタのウェーブポットに近いですが、ウェーブポットよりもやや広め。

裏漏れはありませんが湯量の調整がどうにも難しく、私の技術ではとても点滴抽出などできません。

ということで、少し加工してみました

先駆者たちの動画や画像を参考にしながら上側の飛び出た部分を削ったり、先端部分を下へ折り曲げたりし、

最後にヤスリで表面を整えたら完成。

↓これが加工後の注ぎ口

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ドリップ技術が上がったわけではないのにお湯が暴れにくくなり、湯量調整がかなり楽になりました。

加えて、真下へお湯を落としやすくなったので点滴でお湯を落とせるようになりました。

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次に持ち手。

この持ち手部分が思ったよりも細く、握ったときにやや空間ができるのが気になる。

また、一応の耐熱加工はされていますがお湯をいれるとじんわり熱くなります。

直火にかけるととても持てません。

もし直火にかけるなら布巾ミトンの使用を推奨。
もしくは直火はせずにお湯を移し替えてドリップ専用機として使うのが良いと思います。

私は後者を選択。

紐を巻いて耐熱&滑り止め加工をしてみました。

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紐が燃えるので直火にはかけられませんが、太くなったことで手にフィットするようになり、ドリップ時のグリップ力も上がってかなり扱いやすくなりました。

ポットの蓋は蝶番付き。

このポットは根本から細い注ぎ口のものよりもポットを大きく傾けることが多いため、傾けても落ちないのは

蓋に関しては加工の必要はなさそうです。

ただ、お湯を入れた後、蓋を開けた状態であればつまみ部分はそれほど熱くならないんですが、閉めた状態だと熱が伝わって熱くなるので注意です。

おすすめは蓋を開けっぱなしにしてつまみに親指をかけるやり方。
手元が安定してドリップしやすく、つまみもあまり熱くならないので私はこのスタイルでドリップしています

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ということで、

他の方のレビューなどで「純正だと使いにくい」「加工して使っている」というような声が多く覚悟はしていましたが、

私としても、純正でそのまま使いたいという方にはこのポットはあまりおすすめしません。

加工して使用するのが前提のポットなのかなという印象です。

特に注ぎ口の加工は必須に思います。

では、どういった方に向いているポットなのか?

私は市販のポットではどうもしっくりこない、自分好みにカスタマイズして使えるポットがほしい

というような方がおすすめかなと思う。

あとは、私のようにデザインに惹かれた方。

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オールステンレスでかなり剛性がありちょっとやそっとじゃ壊れないため、万が一のときは自己責任となってしまいますが、ペンチやハンマーでの加工にもある程度耐えられます。

結構ガンガン叩いても平気でした。

ちなみに、ユキワ公式さんでもポット加工を受け付けているようで、

  • 自分で加工するのが不安な方
  • 加工道具が手元にない方

などはおすすめ。

https://ec.tsuku2.jp/items/91008342032853-0001

あれこれ言ってきましたが買って後悔はなく、むしろ買ってよかった。

点滴は手持ちのどの電気ケトルよりもやりやすくなり、普通のポットとしても注ぎやすい。

洗練されたフォルムは置いているだけでインテリアとしても美しく、ずっと使い続けたくなる逸品です。

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