普段コーヒーを淹れていると、
- 味が安定しない
- 狙った味にならない
- 何か飲みづらい
と感じることはないでしょうか?
それには、コーヒーの味を左右する『6つの要素』が関係してくる。
「豆の量」「お湯の量」「抽出時間」「豆の挽目」「お湯の温度」「注ぎ方」
これら6つを意識することで、自分好みのコーヒーが狙って作れるようになる。
味作りの6つの要素
豆の量
使用する「コーヒー豆の量」を変えると、「コーヒーの濃度」が変わる。
シンプルに増やせば濃くなり、減らせば薄くなる。
単純に「濃くしたい薄くしたい」というだけなら、豆の量を変えることで解決できる。
お湯の量
同じく、「注ぐお湯の量」を変えても、「コーヒーの濃度」が変わる。
もっというと、出来上がりの抽出量。
使う豆の量を変えたくない場合は、注ぐお湯の量を変えてみるのも一つの手。
「基準がわからないよ!」という方は『豆の量 × 15 = 抽出量』を基準にしてみてください。
抽出時間
コーヒー抽出にかける「時間」も味に影響する。
抽出時間を短くすると、酸味が際立ち、スッキリした味になる。
抽出時間を短くすると、
- 味が薄くなる
- スッキリした味になる
- 酸味が際立つ
- 雑味が少なくなる
- 苦味が少なくなる
反対に時間を長めに取ると、苦味が際立ち、コクのある味わいに。
抽出時間を長くすると、
- 味が濃くなる
- 苦味がでてくる
- コクがでてくる
- 雑味がでてくる
だからといって、長すぎ短すぎは雑味や薄味といった原因になるので、2~3分がバランスのいい味に仕上る。
豆の挽目
豆を挽く時の「挽目」でも味は変わる。
細かくするほど、コーヒー粉とお湯の触れる面積が増え、コーヒー成分がでやすくなる。
だったら、「細かいほどいいのでは?」となりがちだけど、そうでもない。
コーヒーは「抽出の止めどき」が重要で、ある程度まで抽出したらその後はあまり美味しくない出がらししかでてこない。
エスプレッソに使うような極細挽きまでしてしまうと、雑味やエグミだらけの味になってしまう。
挽目は、グラニュー糖やザラメくらいの中~中細挽きがちょうどいい。
淹れる杯数を増やすに連れて、挽目も少しづつ粗くすると、同じ濃度を保ちやすくオススメ!
挽目を細かくすると、
- 味が濃くなる
- 複雑な味になる
- 苦味が出やすい
- 雑味が出やすい
挽目を粗くすると、
- 味が薄くなる
- スッキリした味になる
- 酸味を感じやすい
- 雑味がでにくい
お湯の温度
淹れる時のお湯の温度は、高いほどコーヒー成分が溶け出しやすくなる。
日常生活でも「水よりお湯のほうが溶けやすい」というのはイメージしやすく、コーヒーも同じ。
淹れる温度が高いと、
- 苦味が出やすくなる
- 豆の特徴(ナッツ感や柑橘感など)が出やすい
- 高すぎると、雑味やエグミが出やすくなる
淹れる温度が低いと、
- 特徴を抑えた落ち着いた味になる
- 酸味を感じやすい
- 甘みを感じやすい
- 低すぎると、豆の特徴やコーヒーらしさがない平坦な味になる
また、焙煎度が違うと適温も変わり、
- 浅煎りなら90℃~92℃
- 中煎りなら86℃~88℃
- 深煎りなら83℃~86℃
くらいの温度が相性がいい。
注ぎ方
最後にお湯の注ぎ方。
人それぞれ色んな淹れ方があるけど、基本は細くゆっくりと。
あまり勢いよく注いだり高い位置からお湯を落とすと、舌に残るようなエグミや雑味がでやすい。
ドリップポットが必要な理由の一つ。
浅煎りのコーヒーとかは、雑味の少ない豆を使ってることが多いので、豆の特徴を最大限引き出すのにあえて勢いよく注いだりもする。
最も味を変えやすく個性がでるところなので、色々試してみるのも面白い。
狙った味に近づけるたった1つのこと
狙い通りの味にしたり、再現するために必要なのは『可視化する』こと。
豆やお湯の重さはスケール、抽出時間はタイマー、お湯の温度は温度計で数値化できる。
「全部は流石に面倒だ…」という方は、重さと時間だけでも量ってみると、好みの味にグッと近づけるはずです。
別々に量ることもできるけど、私はコーヒースケールがオススメ!
「重さ」と「時間」を同時に計測できるコーヒー専用のスケール。
使ってみるとわかるけど、
- 道具をコンパクトにまとめられる
- 同じ画面で確認できるので、一覧性があり見やすい。
という点でとても便利。
興味がある方はぜひ試してみてほしい。
自分の好みをみつけよう
コーヒーの味は様々な要素で変わってくる。
「豆の量」「お湯の量」「抽出時間」「豆の挽目」「お湯の温度」「注ぎ方」
これらを上手くコントロールして、『自分好みの味』を作り出すのもハンドドリップの魅力の一つ。
私も全部を意識するのは難しいので、「豆の量」「お湯の量」「挽目」は固定し、焙煎度に応じて「抽出時間」「お湯の温度」「注ぎ方」を変えている。
「基準がわからない…」という方は、私のいつもの淹れ方を参考までに。
- 豆の量 × 15 = 抽出量
- 抽出時間…2分~2分半
- 挽目…中挽き(グラニュー糖くらい)
- お湯の温度…88℃
- 注ぎ方…前半にたくさん注ぎ、後半で微調整
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