とても手軽にドリップコーヒーを淹れられるのが、1湯抽出型のドリッパー。
誰でも簡単に美味しいコーヒーが淹れられるので、初心者の方や忙しい方にとてもおすすめ!
その主な選択肢になってくるのが、Melitta(メリタ)の「アロマフィルター」と、HARIO(ハリオ)の「MUGEN」。
どちらを購入するか迷っている方も多いと思うので、今回は両者の比較をしてみたいと思います。
共通の要素
2つのドリッパーはどちらも”誰でも簡単に美味しいコーヒーが淹れられる”というコンセプト。
そのため、これからハンドドリップをはじめる初心者の方や、「手軽にコーヒーを淹れられる器具が欲しい!」という方にとてもおすすめ。
使い方が簡単
どちらも、注湯は1回のみ。
分量を注いだ後は、落ちきるのを待ってるだけなのでとても簡単。繊細なドリップも必要ありません。
そのため細口のドリップポットでなく、やかんでもOK。
コーヒー器具を省略出来るので、経済的なのも魅力。
味が安定しやすい
お湯を注いで待ってるだけなので、ドリップの技術が関与する隙がほとんどない。
そのため、初心者だろうとプロだろうと、ほとんど変わらない味に仕上がるのが特徴。
家族の分も毎日淹れたり、来客用で失敗したくないときなんかには、とても便利です。
異なる要素
本体の違い
本体の形は、
- アロマフィルターは台形型
- MUGENは円錐形
をしています。
抽出穴は、
- アロマフィルターは、小さいものが1つ。
- MUGENは、大きなものが1つ。
アロマフィルターは穴の位置がやや上にあり、最後までコーヒーが落ちないようになっています。
1湯抽出ということもあり、抽出時間はほぼ固定で、
- アロマフィルターは、2分30秒前後
- MUGENは、2分00秒前後
くらいに落ち着きます。
どちらもゆっくりとした抽出になるのですが、「なぜ、穴の大きなMUGENがゆっくり抽出されるのか?」というと、
抽出を促すための側面の凹凸(リブ)がほとんどなく、ペーパーがドリッパーにピッタリと貼いているから。
アロマフィルターは、小さい穴を使ってゆっくり抽出するのに対し、MUGENは抽出をせき止めている感じ。
この違いは、ドリッパーの容量以上にお湯を注ぐ場合に出てきます。
アロマフィルターは2湯に分割することで対応可能ですが、MUGENは分割すると抽出時間にかなり狂いが出るので注意。
ドリッパーの素材はアロマフィルターは樹脂製のみなのに対し、MUGENはセラミックの選択肢があり、こちらはとてもおしゃれ。
淹れやすさ
どちらも淹れやすさはトップクラスでなんですが、微妙に異なる点も。
1つは蒸らしの有無。
蒸らしとは、本格的に注ぎはじめる前に粉をお湯で湿らせ、数十秒待つこと。
アロマフィルターは蒸らしの時間をとってから本抽出に入るのに対し、MUGENは蒸らしなしでOKなので、とても簡単。
もう一つは、リンスの有無。
リンスとは、ペーパーをセットした状態でお湯をかけて湿らせること。
アロマフィルターは特にリンスは必要ないですが、MUGENは公式でリンスを推奨しています。
リンスすると味がしっかりしたものになり、私個人としてもリンスありがおすすめ。
淹れられる杯数
淹れることの出来る杯数は、ドリッパーのサイズが大きく影響。
アロマフィルターのサイズは、
- 1~2杯用の「1×1」
- 2~4杯用の「1×2」
- 4~8杯用の「1×4」
と、選択肢が豊富。
対して、MUGENは1~2杯用のみ。
加えて、MUGENはリブで速度調整をしているので、容量ギリギリまでお湯を注ぐとかなりスピードダウンすることもあり、複数杯淹れるならアロマフィルター一択。
それぞれのおすすめな人
淹れる際の使用感は、どちらも繊細なドリップが必要ないので、非常に簡単。
特に、MUGENは蒸らしすら必要ない。
味に関しては、どちらも浸漬式のようなスッキリめのコーヒーに仕上がるが、アロマフィルターの方がやや濃い目。
抽出時間の違いに加え、お湯を落とし切るか切らないかの違いもあるので、
個人的には、
- アロマフィルターは、抽出時間が遅く表面の成分を落としきらないので、深めの焙煎向き
- MUGENは、抽出時間が速めで表面の成分まで落とし切るので、雑味の少ない浅めの焙煎向き
な気がします。
杯数の選択肢があるアロマフィルターは便利だが、ドリッパー自体の見た目はMUGENの方がおしゃれで私は好き。
いくつか違いはあれど、誰でも簡単に美味しいコーヒーが淹れられるという点では、どちらも非常に優秀。
技術に自身が無い方でも、プロのように再現性の高いコーヒーが淹れられます。
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