おうちコーヒーの定番「ペーパードリップ」
そして、ペーパードリップに欠かせないのが、そうですペーパーフィルターです。
ペーパーなんてどれも同じじゃないの?と思うかもですが、これが意外と味が変わります。
しかし、いざ選ぶとなると白や茶色だったり、メーカーが色々あったりなど…迷ってしまうことも多い。
ということで、今回はペーパーフィルターの選び方とおすすめのペーパーフィルターをいくつか紹介したいと思います。
ペーパーフィルターの選び方
形やサイズを合わせる
選び方で最も注意すべきなのが、使用するドリッパーと形やサイズを合わせること。
コーヒーのドリッパーは円錐型と台形型の2つに大別され、ペーパーもそれに合わせた形のものが用意されています。
両者を組合わせることではじめてキチンと抽出できるため、まずはこれらを合わせることが大切。

サイズも同様。
手持ちもしくはこれから購入予定のドリッパーが、1~2杯用のドリッパーなら1~2杯用のペーパー、2~4杯用ドリッパーなら2~4杯用のペーパーを使用します。

と、こんな具合に形とサイズを最低限おさえておけば、とりあえずはOK。
杯数表記はメーカーによって若干差がありますが、パッケージの何処かしらに表記があるはずなので、確認してみてください。
メーカーは合わせるべき?
ドリッパーを販売しているメーカーはおおよそペーパーも販売しており、純正ペーパーの使用を推奨していることも多い。
では、メーカー同士で合わせた方がいいのか?

個人的には無理に合わせる必要はないように思います。
さきほどもいったように、形とサイズが合っていれば基本的にどのメーカーのものでも互換性があります。
メーカー同士合わせることでそのドリッパーの良さをより活かせる場合もありますが、
手に入れやすさだったり、味わいの好みだったり、淹れやすさだったり、自分の使いたいペーパーでOK!
メーカーによる違いは、主に素材やクレープの構造といったところ。
クレープとはペーパーの凹凸のことで、この凹凸が表裏どちらについてるのか、深さはどれくらいかなどで抽出速度が変わってきます。
気になる方は色々なペーパーを試してみるのも面白いと思います。
(参考までにこれまでレビューしたペーパー記事)
漂白タイプを選ぶ
ペーパーには漂白タイプ(白色)と無漂白タイプ(茶色)があり、おすすめは漂白タイプのペーパー。

なぜかというと、無漂白タイプのペーパーは紙自体の匂いが強く、匂いを吸収しやすいコーヒーの特性もあって紙臭いコーヒーになってしまうから。
一方漂白タイプは匂いがほとんど無く、風味を邪魔する心配もありません。
漂白といっても塩素でなく酸素を使っているため、ほとんど無害。安心して使えます。
おすすめのペーパーフィルター
CAFEC アバカペーパーフィルター
CAFEC(三洋産業)はペーパーフィルターのパイオニア的存在。
ペーパーの種類も圧倒的に豊富です。
その数ある中でスタンダード的なのがアバカペーパーフィルター。
クレープは両面かつ高めなため、抽出速度はかなり速め。
自分の注ぎ方をそのまま反映しやすく、自分の味作りをしたい方に向いています。
素材にはアバカ(マニラ麻)が使われており、味わいはまろやか。
専門店やネットショップでしか扱っていないことが多く、入手しにくいのがやや難点。
CAFEC 焙煎度別ペーパーフィルター
先程のアバカフィルターを浅煎り用、中深煎り用、深煎り用にそれぞれ調整したのが焙煎度別ペーパーフィルター。
かなりマニアックなしなものに見えますが、実は初心者向けな優しい設計になっており、
お湯の注ぎ方にかかわらず、ペーパー側で抽出をコントロールしてくれるというもの。
そのため、誰でも美味しいコーヒーを淹れられるのが特徴です。
ただ、ラインナップは円錐形のみ。
アバカ以上に入手しにくいというのがこれまた難点。
CAFEC アバカプラス
アバカプラスは、アバカペーパーフィルターの後継タイプ。
アバカよりもクレープ高が低めに、クレープ目も均等になりました。
公式によるとスピーディな抽出ができるらしいのですが、使った感じスピード感はアバカよりも遅め。
その分、安定感のある抽出ができる印象でした。
こちらもラインナップは円錐型のみ。
さきほどの焙煎度別フィルターのような焙煎度に関係なく使いたい方で、毎回同じ味に仕上げたい方におすすめなフィルター。
ハリオ V60ペーパーフィルター
コーヒー器具を数多く手掛けるハリオのペーパーフィルター。
なんといっても手に入れやすさがダントツ。何処かしらで目にすることも多いんじゃないかと思います。
V60用となっていますが、円錐型であればどのドリッパーでも互換性があります。
抽出スピードはやや遅めで、スッキリした傾向のコーヒーに仕上がります。
台形型用が欲しい方は、ペガサスドリッパー用のものがおすすめです。
コーノ コットンペーパー
素材にコットンパルプを配合し、ネルドリップに近いまろやかな味わいが出せるペーパーフィルター。
抽出スピードは少し遅め。
枚数が少ない分、価格的にはやや高めになります。
「メーカー同士は無理に合わせなくて良い」と解説しましたが、コーノドリッパーはコーノペーパーと組み合わせるがおすすめ。
ドリッパーとペーパーがピッタリ張り付くことで真価を発揮します。
カリタ ウェーブフィルター
他と違って特殊な形をしており、円錐型や台形型のドリッパーとの互換性はありません(一部を除く)
この形のペーパーの使用を前提としたドリッパーがいくつか存在し、それらを使う場合、必然的にこのペーパーが選択肢になります。
20個のウェーブがアクなどの雑味成分を吸着してくれ、味わいはスッキリクリア。
他メーカーでも似た製品がありますが、手に入れやすさの面で私はカリタのものを使っています。
漂白タイプでも少し紙の匂いが強いので、使用前にお湯をかけて臭い落としをするのがおすすめです。
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