円錐でも台形でもない、特殊な形のウェーブフィルター。
側面の20個のウェーブがアクや微粉を吸着してくれるので、スッキリクリアな味わいに。
加えて、底面がフラットで未抽出や過抽出になりにくく、初心者の方でも美味しいコーヒーが淹れやすい。
そんなウェーブフィルターですが、いくつかのドリッパーと互換性があり、どの器具と組み合わせるのが一番いいのか?
ということで、今回はORIGAMIドリッパーとウェーブドリッパーで
- 特徴
- 味
- 淹れやすさ
などを比較してみたいと思います。
使用するドリッパー
ORIGAMIドリッパー
花開いたような斬新な形が目を引き、所有欲をくすぐられるORIGAMIドリッパー。
他よりも大きめな抽出穴と、深いリブが特徴の円錐形ドリッパーです。
また、円錐とウェーブの2種類のフィルターが使用可能。
プロ向けに開発された少々難易度高めなドリッパーですが、ウェーブフィルターを選択することで淹れやすさアップ。
10種類以上ものカラフルなラインナップも魅力です。
ウェーブドリッパー
ウェーブフィルターと同じくKalita(カリタ)から出ているウェーブフィルター専用のドリッパー。
こちらも円錐型ですが直径が上下であまり変わらず、抽出穴も小さいのが特徴。
ドリップに自信のない初心者の方でも、美味しいコーヒーが淹れられるよう設計されています。
円錐径やドリッパー自体のサイズは小さめで、フィルターもピッタリ。
ちなみに、悩まれることの多いウェーブフィルターの入れ物ですが、私は100均のガラスキャニスターを使っています。
結構気に入っていて、おすすめです。
ORIGAMIドリッパーで淹れた場合
まずは、ORIGAMIドリッパーから。
湯通しをすると、フィルターは少し開いた状態に。
お湯を注ぐと、端の方まで広がるように膨らんでいき、蒸らしムラが起きにくいです。
このドリッパー、円錐フィルターだと抜けが速くて難しんですが、ウェーブフィルターを使うとお湯の落ち方がマイルドになる気がします。
大きめの抽出穴とフィルターがいい感じにマッチして、コントロールがしやすいです。
味の方は、豆の特徴がハッキリしていて、濃いめ。
深い濾過層を使った円錐ドリッパーらしい味。
ウェーブドリッパーで淹れた場合
続いてウェーブドリッパー。
ドリッパー径が小さいので粉をセットする際にこぼしやすいのが難点ですが、注ぐ面積も小さいので全体を使いやすい。
ORIGAMIよりもゆっくり落ちるので抽出に余裕が生まれ、個人的にはこちらの方が淹れやすいです。
底がフラットなのでムラになりにくく、挽目でコントロールするとかも面白そうです。
味はスッキリ飲みやすい味。
ドリッパーは円錐形ですが台形型に近い味で、湯溜まりでひとまとめにしたような、いい意味でボケる感じ。
”疲れない浅煎り”を飲みたいときや、ブレンドなどにおすすめ。
おすすめの使い分け
ORIGAMIドリッパーがおすすめなとき
【ORIGAMIドリッパーのおすすめ】
- スペシャルティやシングルオリジンを淹れるとき
- 豆の特徴をハッキリ感じたいとき
- 濃く、しっかりした味にしたいとき
ORIGAMIドリッパーを使うと、ウェーブドリッパーに比べて濃いめしっかりめの味になる。
特徴がハッキリ出るので、スペシャルティやシングルオリジンなどを淹れるときにおすすめ。
元々スピード感のあるORIGAMIドリッパーですが、ウェーブフィルターを使うことでいい感じにブレーキが掛かり、淹れやすさがアップ。
それでも抜けの速さやドリッパー径はこちらの方があり、どこまで注ぐか、どれくらい注ぐかの難しさはあると感じました。
ウェーブドリッパーがおすすめなとき
【ウェーブドリッパーのおすすめ】
- ブレンドやコモディティを淹れるとき
- スッキリ飲みやすい味にしたいとき
- 普段飲みや1杯分を淹れるとき
ウェーブドリッパーは、良くも悪くも味がボケる。
味はスッキリ飲みやすいものに仕上がり、ハッキリした味にしたいならORIGAMIの方がいいかも。
スペシャルティとかよりも、ブレンドやコモディティのような豆が合うんじゃないかと感じました。
疲れずに飲めるので、「軽く淹れたい」「スッキリ飲みたい」「落ち着いた味に仕上げたい」などにも。
ドリッパー自体が小ぶりで1杯分が淹れやすく、余裕を持った抽出が出来るのでドリップが不慣れな方にもおすすめ。
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